おはなしの話 その2

くつ箱が「大切な」おはなし

くつ箱が「たいせつ」・・・と言っても
「くつ箱に乗ってはいけませ〜ん!」「くつ箱をキズつけてはいけませ〜ん!」
しつけ教育と称して声高にしかりつけることではありません。

久喜あおば幼稚園を訪れるたびに、
子どもたちのくつ箱が、キチンと整えられていることに驚かされます。
(あたかも、先生の手でなされたかのように)

「どうして、こんなにキレイなの?」

理由は、その日の午後になって知ることになりました。

久喜あおば幼稚園では、お帰り前の時間に
子どもたちによる「おそうじタイム」が日課になっているようです。
くつ箱の係・お部屋の中の係・廊下の係・・・と、それぞれに分かれてお掃除を始め
特に、くつ箱では、ぜ〜んぶのくつを出して、小さなほうきで中の泥を掃きだし
改めて、くつ箱に戻す作業を行っていました。

園児に掃除させるなんて・・・。
そんなヒマがあったら、お勉強の時間に充ててくれたら良いんじゃないの・・・と、
遠い声が聞こえて来そうですが・・・。

この時間は、本当に子どもたちに何ももたらさない、ムダな時間なのでしょうか?

何事にも負けないたくましい子に育って欲しい
自分の意思や考えをしっかりと持った子に育って欲しい
考える力、判断する力を持った子に育ってほしい
素直でやさしい子に育って欲しい
頭の良い子に育って欲しい

様々な願いの中で、子どもたちは大きくなって行きますが、
その実現のためにこそ、まず、生活習慣の基礎や社会生活を生きて行くための土台となる力を
しっかりと踏み固め、育てることが大切・・・だと、言えないでしょうか?

多くの幼稚園で子どもたちの「くつ箱」を見る機会がありますが
乱雑なくつ箱の状態と子どもたちの内面の状態が、密接につながっている現状を見るにつけ
こうした日常的なものの(大切さを)思わざるを得ません。

久喜あおば幼稚園の「おそうじタイム」は
キレイになっているかどうか、真面目にやっているかどうか・・・が、目的ではなく
毎日の積み重ねの中で、「自立」に向かうこころの育ちを促すこと。

お掃除している自分って、なんだか「おとな」になった、き・ぶ・ん!

子どもたちにとっては
「おそうじ(楽しむ)タイム」になっている所が
とても、いい!

↓年少組、自由遊びの後の「おかたづけ」
↑年長組、給食の後の「おかたづけ」
↓お片付けの色々な場面
↑食事が終わったあとのテーブルの上、ゴミひろい
「育つ」って、「からだ」と「こころ」が、いっしょに
大きくなることなんだ!