音楽あそび Ongaku

「あたりまえ・・・」のはなし

登園の時間に合わせて久喜あおば幼稚園を訪れると
お部屋での自由遊びの時間のはずなのに
いつも、子どもたちが弾くメロディオンやハーモニカの音が響いてくる。
「どうして弾いているの?」「先生に言われて練習してるの?」「イヤイヤってことないの?」
たくさんの「?」の中で、子どもたちに聞いてみる。

「どうして?」

その問いの度に、子どもたちから戸惑いの表情が(決まって)返ってくる。
「どうして、そんな質問をするの?」

朝起きたら、顔を洗って、着替えするのと、お・な・じ
だから、「理由」なんてないよ!
だって、綺麗な音や心地よいメロディーって、とっても気持ちが良いし
何より楽しいでしょ!

「そうか・・・!」

久喜あおば幼稚園の子どもたちにとって
音楽のあるこの光景は、意味や理由を探す必要のない、ごく「あたりまえ」の日常であり、
砂遊びやブランコや滑り台と同じように、いつもの遊びのひ・と・つ。
毎日やっていても苦にならない、やらないでいると何か忘れ物をして来たような、
欠かすことの出来ない、大切な「もの」だったんだ・・・ネ!

「楽し〜い!」が支える音楽あそび

うたを歌うことも、リトミックで体を動かすことも
子どもたちは大好きです。
さらに、自分で色々な楽器を演奏することだって大好きです。

みんなで新しい曲にチャレンジするときは
練習が大変なときだってある!
外で遊びたいのを我慢しなくちゃいけないことだってある!
夏の暑い日は、汗まみれになって練習することだってある!
でも、楽しいから・・・がんばれる!
どうしても弾けなかったフレーズが、いつの間にか弾けるようになって
「やった〜!」と
こころの中で叫んじゃう瞬間があるから
がんばれる!
みんなで力を合わせて新しい曲が完成したときの
満ち足りた充実感があるから
がんばれる!

だから、音楽って・・・(やっぱり)・・・楽しい!

「音楽あそび」を通して目指すもの

一つの目標に向かって、毎日、毎日、コツコツと積み重ね
その小さな積み重ねと努力によって得られる「もの」を大切にすること。
それが子どもたちの成長のための確かな土台となって
みのり豊かで、力強い成長を支えてくれる
人間としての基礎の力を(しっかりと)身に付けることを目指しています。

いつの間にか、身に付けて行く?

集中力や持続力、頑張る力、協調性、社会性など
これらのものは、子どもたちが成長して行く課程でいつの間にか身に付けて
大きくなって行くと考えておられないでしょうか?

子どもたちの健やかな成長のためには
「人よりも早く」と近道を求め、一段跳びの成長を願うのではなく
Go slowly forward
一歩一歩、着実な歩みを求めることこそ
「大切」・・だと、考えています。

 久喜あおば幼稚園の「こてき」

鼓笛は、楽器演奏とフォーメーションを組み合わせる演奏の形ですが
その完成の為には、毎日積み重ねられるパート練習と子どもたち自身の高いモチベーションがなければ
すばらしい鼓笛パレードを完成させることができません。

毎日の練習をコツコツと積み重ね、みんなで力を合わせて作り上げて行くからこそ
完成させた時の「やった〜!」は、
何ものにも代えがたい感動を手にすることができます。

努力することの大切さ、協力し、協調することの大切さ
そして、「やった〜!」の後の清々しい充実感
子どもたちに、たくさんの(もの)をもたらしてくれます。

鼓笛って大変そうだね!・・・子どもたちに聞いてみる。
「たいへ〜ん!」・・・と、大きな声が返ってくる。
暑いし、カラーガードは重い!太鼓も重いよ!

でも、頑張ってるんだね!

大変なこともあるけど、ちょっとくらい楽しいこともあるよ!
鈴木先生はおもしろいし、いっぱい笑わせてくれる!
終わったら・・・(がんばったね!)・・・って、褒めてくれるんだ!

難しいフォーメーションを覚えるのは大変だけど
最後にみんなで、「ヤー!」って決めると、とっても気持ちがいいよ!
それに、鼓笛って(やっぱり)カッコいい!

そう言えば、久喜あおば幼稚園の「鼓笛」では
先生たちが子どもをしかる声を、一度も聞いたことが無かったような気がする・・・。